夏休みは、現役生の場合、高校で補習授業を実施しているのならば、ぜひ参加することを強くお勧めします。学校の先生は、子供の実力を最もよく把握しているので、成果が期待できますし、補習授業期間中は毎日通学せざるを得ない関係で、夜ふかしや朝寝坊で、生活のリズムを大きく崩す心配もありません。補習授業がない学校ならば、予備校の夏期講習に参加する方法もあります。予備校の夏期講習は、基礎力の要請に主眼が置かれており、四〜七月の学習の総まとめ、復習をメーンにしているところがほとんどです。その点、勉強が遅れ気味の受験生には打って付けといえるでしょう。高校の補習授業は夏休みの最初と最後の各十日間と限定されていることが多いのに対し、予備校の夏期講習はほぼ毎日行われていますので、スケジュール管理という面からもお勧めです。私は、夏を征する秘訣は、「遊ばないこと」だと考えています。肩ひじ張って「夏に賭ける」と意気込むのではなく、薄型の問題集を何冊かやる、涼しい図書館などを利用して毎日、規則正しく勉強する。この「遊ばないことのチャレンジ」こそが、夏を征するためのキーワードとなるものです。ですから、予備校では、夏に遊ばせない各種の工夫を凝らしています。要は「いつの間にか夏休みが終わり、気が付いたら、こんなに入試問題を解いていた夏」というのが、実は大成功した人の受験前の夏休みなのです。
「どこの中学に入れるかでわが子の人生が決まってしまう」かのような迫力で、受験に臨んでいるお母さんがいます。一生懸命なのはいいです。が、望んでいる学校に入れなかったとき、そのお母さんは、根本から考えを変えることができるのでしょうか。最終的な入学先が第三・第四志望の学校だったら、いつまでも不満を持ち、高校進学段階でよそに出すことばかり考えてしまう。そうした考えのお母さんは、第一志望の学校に入ったとしても、次は大学も有名なところ、会社も一流のところ……と、自分の希望が際限なく続いていきます。優秀な子(人)が周りにいることはいい刺激を受けられて、成長するうえで大きな糧になります。が、与えられた場を有効に活かせるかどうかはあくまで本人次第です。何より、「属した組織で人生が決まる」というような親の考え(姿勢)が、子どもに悪影響を与えるのではないかと心配します。
「特待生制度」の中身は学校によって違いますし、また学校内でも何種類かあったりしますが、大きくは次の3種類です、「(1)「入学金」のみ免除(2)「入学金(十施設費)」+「1年間の授業料」の免除(3)「入学金(十施設費)」+「3年間の授業料」すべて免除。」入学試験の成績によって、こうした1〜3の違いがあるというシステムにしている学校もあります。「特待生」でなくなったときにも通わせられるかこれだけのメリットは大いに魅力です。親たるもの、わが子が「特待生」で合格してくれたら助かる、と誰もが思いま右「特待生」でなければ私立には進学させられないという家庭もあると思います。ですからこうした制度のある学校だけを受験するという中学受験のしかたもあります。この場合には、子どもに「うちは『特待生』でなければ私立には進学させられない」ということをハッキリ話したほうがいいと思いまちそのくらい大人扱いしていいのではないでしょうか。運良く「特待生」合格して、その後も常に成績良好で、学年が進んでもそのまま「特待生」でいられれば何も問題はないのですが、スレスレの成績の場合には、まれ子どもにはすごいプレッシャーになるのです。ですから、「特待生」でなくなったら退学させるしかないというようなギリギリでの進学はやめたほうがいいでしょう。学校への納付金以外にも、通学の費用、制服代、部活動の費用、学校行事の費用など様々な費用がかかるので、ある程度の余裕を見ていただきたいのです。高校進学段階で、経済的な理由で公立に転出するケースも実際に目にするので、無理な進学はお勧めできません。